コロナの件がありロマサガ1の舞台が公演中止になってしまったため、2018年の七英雄の帰還から6年越しに実現したサガステ。
2/24の17時公演分を観て来ました。
今回は東京公演が先で大阪公演が控えているので極力ネタバレにならないように書いていくつもりですが、ネタバレがあると思って読んでいただければ幸いです。
SaGa THE STAGE~再生の絆~
『ロマンシング サガ3』から300年後の世界に突如として現れた巨大な塔(グレイヴ)。
塔の頂には異界に繋がる扉が在った。
ロアーヌ侯国ゼノン侯は訪れる大災厄に対抗するため、異界の戦士たちの力を求め、
グレイヴ攻略に特化した部隊、塔士団を設立。
サーカス団の花形であったポルカ・リン・ウッドもまた、魔女にさらわれた妹リズを救出するために塔士となった。
苛烈を極める魔獣との戦いの果てに、イゴマールとの決戦の場に立ったポルカたち。
だが、イゴマールの圧倒的な能力を前に、ポルカたちは為す術無く、ひとりまたひとりと倒れていった。
偽りの予言は成就し、世界はイゴマールのものに–。
最悪の悲劇が目前に迫ったその時、リズの娘ジョーは最後の賭けに打って出た。
しかしそれは、大きな代償を伴う禁忌の賭けだった。
ジョーは–世界から消えた。
それから二年あまり。
ポルカ、リズ、バート–リン・ウッド家はあらゆる手を尽くしてジョーの行方を捜した。
そしてついに発見の糸口を掴んだ彼らは、迷う事なく、未知の世界へと旅立つのだった。
絶望と喪失–希望と再生。
『ロマンシング サガ リ・ユニバース』ポルカ編の新たな物語が今、生まれる。
今回の題材はこれまで舞台化してきたコンシューマゲームのロマンシングサガではなく、同じロマサガでも携帯アプリのロマンシングサガRe;univerSeを題材にしたものとなっています。
ロマサガRSと言えば、前回講演である七英雄の帰還の入場時に受け取ったチラシにしれっとロマサガ3の続編として開発中みたいなことが書いてあった気がします。
自分の情報網がザルだった可能性も大いにありますが、あの時点ではまだ発表されていないものがこんなチラシで情報公開でいいのかと驚いた思い出があります。
ロマサガRSのシナリオだけど舞台化してどうだったの?
今回の舞台も最高でした。
前回も同じように最高だったと言っていますが、今回も間違いなく最高です。
正直なことを言うとリユニ自体はやっていますが、シナリオ部分はちょっと微妙だと思っていました。
でもゲームで見ていたものとは大きく異なっているように見えました。
ざっくりとどんな感じのお話なの?
第一幕と第二幕に分かれていて時間の分配としては、第一幕1時間、第二幕2時間という感じだったと思います。
(一応幕間の休憩時間に時計をチラ見した限りでは……)
第一幕
こちらはゲーム本編のポルカ編となります。
上述の通り1時間ちょっとでやっているため結構急ぎ足で物語は進んで行きます。
とは言っても細かい仲間になっていく部分とかを省いている感じなので必要な部分は補完できていると思います。
またポルカたちRSオリキャラ組とは別にロマサガ2の面々の戦いが描かれているのも個人的には評価が高いです。
RSの特性を活かしてはるか未来の皇帝たちからレオンたちが得られない技の見切りを伝授してもらっているとかは、いいアクセントでした。
第二幕
ここからは誰も知らないポルカ達の新しい物語です。
本編の2年後という事で最初こそコミカルな感じに始まりますが、基本的にはシリアスです。
RSなので誰が出てきても問題ありませんが、七英雄だったりリアルクイーンだったりと、前回の七英雄の帰還で擦ったキャラ達をまた総出演させているのはこの第二幕のためでした。
個人的な予想として七英雄には1作目のロアーヌの燃える日から3作すべてに出演している俳優さんが複数いるので、前作の七英雄の帰還で本人たちがその役を気に入ったからRSの誰でも出られる特性を活かして同じ役で出演できるようにしたのではないかと思っています。
ロマサガっぽいか?
ゲームっぽさは少し薄れているように感じました。
例えば前回の七英雄の帰還では陣形を再現していましたが今回はそれは見受けられませんでした。
ただ技のエフェクトはものすごく派手になったと感じました。
これまで以上にプロジェクションマッピングを利用していました。
何言っているのかわからないかもしれませんが、ゲームの舞台化からゲーム”を”舞台化になった気がします。
あとはゲームファンが喜ぶところとして、あるシーンである曲が流れます。
今回の登場キャラ的にロマサガ2と3の曲がメインですが、あそこであの曲をつけるのはさすがイトケンさんです。
曲系の話題で行くと今回キャストが歌うシーンが多くなっています。
基本的に戦闘シーンしかないので歌っているときはダンスで戦いを表現するミュージカル調になっています。
グッズ関連
今回購入したのは以下の2点です。
前回と同じく公演プログラムと台本を購入しました。
パンフレットの最初の方に相関図があるのですが、数名キャラクターがビジュアルが公開されていない状態でした。
もちろん台本の最初にある配役やパンフレットのキャストインタビューをしっかり読むと誰が演じているのかわかりますが、折角なので公演前に見るのはパンフレットの相関図の部分までにしておいた方がいいのかもしれません。
実際自分はパンフレット等は帰ってきてから見ているので、そうだったんだーって感じです。
あと、舞台中にキャストが歌っていた曲の歌詞についても台本の方にしっかりと記載されていました。
作詞は脚本のとちぼり木さん、作曲はイトケンさんとなっていました。
特典
スクエニe-storeでは特典付きS席チケットを購入したので特典があります。
特性オペラグラス
懐かしのゲームカセットを彷彿とさせる外箱に中身となっています。
外箱は共通のものでイラストのメインビジュアルが描かれています。
中身のオペラグラスは3種類の中からランダムで封入されている形になります。
今回入手したのはリンウッド家4人が閃いているイラストでした。
気になったこと
これは舞台本編ではなく座席の問題です。
したがって愚痴なので舞台の感想とは無関係となります。
座席の位置としては1階席の後ろの方の中央辺りでした。
舞台中央に立ったキャストがちょうど自分の正面に来て全体もよく見えるので、場所としてはとてもいい場所だと思いました。
ただ隣人がとても残念でした。
まず開演前から会場ではロマサガの曲が流れています。
それをずっと鼻歌で歌っています。
文字通り耳障りなのでその人のいる方の耳は前説が始まるまでふさいでいました。
舞台が始まり集中して見るだろうと思ったらずっとぶつぶつ何かを言っています。
別に会場全体に笑いが起こる場面なんかで笑うのは良いし、なんなら感性がずれてて普通は笑わないところで笑っても良いです。
でも、言葉にして独り言を言うのはやめて欲しいです。
家で1人でテレビなんかを見ているときにテレビ相手にその感想を言ったりツッコミを入れたりする人はそれなりの数いると思います。
しかし、劇場はあなたのプライベートな空間ではありません。
こいつを挟んで反対隣の人も気になっていたと思いますが、自分と同じでこの手の人間は触れない方が身のためだとわかっているので我慢していたと思います。
まとめ
久しぶりのサガステは非常に面白かったです。
隣人ガチャが大はずれだったところは非常に残念ですが、舞台の完成度は非常高いです。
終わり方も続きが書けるような感じにされていたのでその後の展開はどうとでもできそうです。
3作目ともなると風物詩のようなものもできてきているので、公演できなかったロマサガ1でもいいしその他のサガシリーズでもいいのでまた舞台化してほしいです。
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